
(左)LR President – North East Asia パク・ソング(右)大島造船所 常務取締役 万 順一様
ロイド船級協会(LR)は、大島造船所株式会社が開発した、アンモニア、メタノール、LNGといった多様な次世代燃料、さらに船上炭素回収・貯留(OCCS)に対応できるウルトラマックス型バルクキャリアの設計に対し、基本設計承認(AiP:Approval in Principle)を付与しました。AiP授与式は、2026年1月23日、大島造船所にて行われました。
海運業界が船舶からのCO2削減への対応を急ぐ中、次世代燃料の方向性は、燃料供給体制さらには地政学的要因によっても左右されるため、未だ明確な答えが見えない状況にあります。
この不確実性を克服するため、大島造船所は、想定されるいずれの燃料システムでも後付け可能であり、またCO₂の回収・貯留設備も搭載できる柔軟性を備えたバルクキャリアを開発しました。
LRは、このコンセプトおよび図面について、LR ShipRightリスクベース認証(RBC)手順に基づく詳細な審査を行い、AiPを付与しました。
大島造船所 常務取締役 万 順一様: 「この度、当社が開発を進めてきたマルチレディ船のコンセプトに対し、ロイド船級協会よりAiPを授与いただいたことを大変光栄に思います。将来燃料の多様化や国際規制の変動が続く状況下において、船主の皆様が長期的な投資判断を行う上で“柔軟性”はこれまで以上に重要となってきています。本コンセプトは、アンモニア、メタノール、LNG、さらには船上CO₂回収装置(OCCS)といった複数の選択肢に対応可能とすることで、そうしたニーズに応える実践的なソリューションとなるものです。」
「また、本AiP取得にあたっては、ロイド船級協会の高度な技術知見と厳格なリスクベースアセスメントのもと、当社エンジニアチームとの密接な協働が実現し、コンセプトの完成度をさらに高めることができました。この場を借りて、深いご支援に心より感謝申し上げます。」
「大島造船所は、これからもパートナーの皆様とともに、脱炭素技術の実装と安全性向上に取り組み、持続可能な海上輸送の未来づくりに貢献してまいります。」
LR President – North East Asia パク・ソング:「今回の先進的なマルチレディ船のコンセプトについて、大島造船所にAiPを授与できることを大変嬉しく思います。海事業界は現在、将来の燃料の選択肢、インフラ整備の進展、そして変化し続ける国際的な規制要件を見極める中で、極めて不確実性の高い局面に直面しています。アンモニア、メタノール、LNG、さらには船上二酸化炭素回収(OCCS)への対応を設計当初から織り込むという大島造船所のアプローチは、船主が脱炭素戦略を策定するうえで、実用的かつ将来にわたり柔軟性を備えた解決策を提供するものです。」
「このマルチレディ船のコンセプト、低炭素・ゼロカーボン運航への移行において顧客を支援するという大島造船所の強い決意を反映しています。また、本先進コンセプトに対し、ロイド船級協会の厳格なリスクベース認証プロセスを適用するにあたり、大島造船所のエンジニアと弊会技術チームとの緊密な協業が行われたことを示すものです。」
「私たちは今後も大島造船所とのパートナーシップを継続し、世界の船隊全体における次世代技術の安全かつ柔軟性のある導入を加速させるべく、共に取り組んでいくことを楽しみにしています。」
